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お待たせいたしました。AviationArt.jpにやっとビンテージ アビエーション広告のコーナーが完成しました!主に第二次世界大戦中のものから、1950年代のものが揃っています。すべて本物です。複製ではありません。

第二次世界大戦の戦勝国、アメリカが戦時中イケイケムードだったことや、アメリカも国を挙げての必死の大きな戦争だったこと、さらに戦後は平和に向けて世界は大きく変わって行くんだ、といった力強いメッセージなど、飛行機や航空産業を通して当時のアメリカがうかがい知れるのがとても興味深いですね。上のパンナムの広告ようにチャイナ・クリッパーやコンステレーションみたいな飛行機、今でもあったら乗ってみないのにな、と思えるものが沢山出てきます。

雑誌の切り取りページですので、裏面にも当時のタバコやデザートの広告が入っていたり、広告関係の方にも十分楽しんでいただけるコレクションです。

www.aviationart.jp/vintage/index.php
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Goodyear_02

グッドイヤーの広告第2弾です。

この広告は今からちょうど63年前の1944年9月2日号、サタデー・イブニング・ポスト誌に掲載されました。会社名は正確には「GOODYEAR AIRCRAFT CORPORATION」で、この当時は飛行船やF4Uコルセアなどを生産し、アメリカの軍事航空産業では重要な位置を占めていたようです。

おそらく第二次世界大戦の終結が見え始めていたのでしょう、戦争が終わった後の若者の活躍の場はどこにあるのか、といったことが中心となって書かれています。結論的に直訳すると「彼の未来は空にある」ということですが、それはまさに「GOODYEAR AIRCRAFT CORPORATION」そのものへの問いかけであり、答えでありました。その後、1960年代前半に社名を「GOODYEAR AIRCRAFT CORPORATION」から「GOODYEAR AEROSPACE CORPORATION」に変更、アポロ計画の一端も担っていたようです。その後、1980年代の半ばには宇宙関連事業部門を「Loral」という会社へ身売りをしましたが、この会社も幾多の変遷を繰り返し、2002年には中国へ尾国家防衛機密漏洩で1400万ドルの罰金を支払わされています。

ともあれ、自身にも問いかけた「戦後の姿」ですが、皮肉にも生き残ったのは航空産業の世界ではなく、タイヤ製造の世界でした。

*      *      *      *      *

(ここで紹介する「ビンテージ・アビエーション広告」は、近々AviationArt.jpで販売します。すべてオリジナルです。複製ではありません。興味のある方はshop@aviationart.jpまでお問い合わせください。)
Goodyear

これ見てください。第二次世界大戦直前か直後と思われますが、グッドイヤー(GOODYEAR)の企業広告です。

後ろに見えるのは有名なグッドイヤーの飛行船です。そして手前のホテルのロビーのような光景がなんと飛行船の中の様子です!この時期はグッドイヤーも本気でこの飛行船を戦後の豪華旅客輸送手段として考えていたようです。客船のようにゴージャスでありながら3倍から4倍の速さで進める、飛行機よりもずっと軽くて安全な乗り物であるとうたっています。いわば空飛ぶ社交界といったところでしょうか。

いまだに実現していませんが、いまこの時代だからこそ、こういうものが欲しいですね。

(ここで紹介する「ビンテージ・アビエーション広告」は、近々AviationArt.jpで販売します。すべてオリジナルです。複製ではありません。興味のある方はshop@aviationart.jpまでお問い合わせください。)
Rockwell

ビンテージ・アビエーション広告の3回目は、1956年3月17日、ニューヨークのサタデー・エブニング・ポスト(Saturday Evening Post)誌に掲載されたパンアメリカン航空(PanAmerican)の見開き広告を紹介します。

この広告は今は亡きノーマン・ロックウェルがパンアメリカン航空のダブル・デッキ・クリッパーで世界一周をしたとの設定で構成されています。(広告表現について、比較的おおらかだったこの時代、実際にロックウェルが乗ったかどうかはわかりませんが....)当時、ノーマン・ロックウェルは、サタデー・エブニング・ポスト誌で超売れっ子のイラストレーターでしたから、この広告のインパクトは大きかったものと予想されます。他の雑誌や新聞にも掲載されたかどうかはわかりません。

現代の「安全性」とか「定刻発着」とかばがりを強調する航空会社の広告とは対照的に、こののほほんとした牧歌的な雰囲気が、私は好きです。

(ここで紹介する「ビンテージ・アビエーション広告」は、近々AviationArt.jpで販売します。すべてオリジナルです。複製ではありません。興味のある方はshop@aviationart.jpまでお問い合わせください。)
PN1

現代から見るとビンテージ・アビエーション広告の中には笑えるものが多いのですが、今日は1942年12月21日に掲載されたパンナム(PanAmerican)の広告をご紹介します。

12月のそれもクリスマス直前の広告のためか、企業広告としては、今考えるとちょっと宗教的すぎやしないかと思うほどキリスト教寄りで、内容もカンタベリー大主教のメッセージが中心となっています。パンナムが企業の視点としての「世界大戦が終わってからの理想の世界」を大主教の視点と絡めて語っています。結論的に、話の中心は「中産階級のすべての人が、飛行機での旅行を気軽に楽しむことが出来る時代がやってくるだろう」ということになっていて、先見性のあるメッセージです。

笑えるのは、ここで描かれた飛行機と、それに乗り込むシーンのイラストです。大量輸送の時代を迎える、というイメージなのでしょうが、それにしてもかなりがっしりした飛行機ですね。4階建てくらいの感じです。大型客船のように一等客室から四等客室くらいまでありそうです。まぁ、ジャンボ機を彷彿させるといえないことはないですが。人々の表情も楽しい旅行に出かけるというよりは、悲壮感が漂う移民団といった感じです。上流ではなく中流のイメージにしたので、こんな風になってしまったのでしょうか。四角い角張った窓も面白いですね。

(ここで紹介する「ビンテージ・アビエーション広告」は、近々AviationArt.jpで販売します。すべてオリジナルです。複製ではありません。興味のある方はshop@aviationart.jpまでお問い合わせください。)
AviationArt.jpに近々「ビンテージ・アビエーション広告」のコーナーを新設する予定ですが、面白いものばかりなので、このブログで先に紹介しちゃいます。

まずは、ニューヨークのThe Saturday Evening Post(1953年10月7日号)に掲載された、今はなきパンナム航空(Pan American)の世界一周広告です。

ここで登場するのはボーイングB-377「Strato Clipper」です。これは2階建て、今のジャンボとは逆に上が客室、下がラウンジという構造になっています。私の知る限りではこの飛行機、もともとは爆撃機用の設計で、下は爆弾の格納庫として作られたとのことです。第二次世界大戦も終わり、平和な時代を迎えて、旅客機として生まれ変わりました。それにしても広告に出ているこのおばさん、ベッドに横たわっていますね。現代のファーストクラスでも「180度に近いリクライニング」にしかならないのに、これホントのベッドですよ。食事も運んでもらってまぁ、優雅というかゴージャスというか、でもいったいこんなところでどうやって食うんだ、って思ってしまいます。

料金表を見るとアメリカ西海岸から東京までの往復料金が1170ドル。えっ、ディスカウントチケットだったら今のほうが安いじゃん、といった感じです。


PanAm

(機体の写真です。参考用)

ここで紹介する「ビンテージ・アビエーション広告」は、近々AviationArt.jpで販売します。すべてオリジナルです。複製ではありません。興味のある方はshop@aviationart.jpまでお問い合わせください。



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名前:航空絵画専門「AviationArt.jp」店長
HP:AviationArt.jp
性別:男性
自己紹介:
現在、南カリフォルニアのハンティントン・ビーチというところに住んでいます。ロスの空港からは車で1時間くらい南に行ったところ。サーフィンをやる人には有名なところ、らしい、です。

アビエーション・アート(航空絵画)のお店を経営しています。(同時に額装もします)壁いっぱいに飾られた実物のアビエーション・アートはとても迫力があります。見ているだけでうれしい。日本のアビエーション・アート・ファンのみなさん、近くに来られるようなことがあったら連絡ください。タイミングがあえばエアー・ショーなどにも行きましょう。私の夢は日本とアメリカの航空絵画ファンやアーティストの交流の手助けをして行くことです。

うちの店に来られるお客さんやアーティストがいろいろ面白い話をしていってくれるので、このブログではそういったものをどんどん書き込んで行きます。

アビエーション・アートの作品は「AviationArt.jp」にて販売中です。キャンペーン期間中の日本までの送料は国際航空便で、1オーダーにつき何枚買っても10ドル均一です。

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